bW 椿の木と梅の木





梅の花は芳しくもうすぐ春が来ると感じる木のひとつです。

私はこの時期もいいのですが
梅の実が青く膨らんでいる時期の匂いが大変気に入っています。

青い梅の実はなんともいえないいい香りがして、
もいで食べたくなるようなフルーティーな香りがします。


何度となく小さい頃に食べようとして祖母に
「毒があるから食べてはダメ」と注意されました。


近々、自分の庭を持つことになったので、
この禁断の果実の木を自分の庭に移植しようと思っています。

造園関係の会社でもあるので自分の思うようにできますが、
最近の造園屋さんの中には、
移植は手間がかかる割にお金にならないことや技術・経験不足などで、
されない業者さんもいらっしゃいます。


私のお友達(親子ほどの年の差です)でもあり信頼できる職人でもある
造園屋さんが施工した庭を見にいったときのことでした。


お庭のご主人様と奥様が出てこられて、
庭をつくり変えてもらって心から感謝しているという内容のお話をしてくださいました。

そのお庭には大きな椿が玄関のアプローチに植えてあり、
存在感のある配置でした。

そのときはどうしてそのような配置なのか気にもしなかったのですが、
奥様のお話を伺ってより一層素敵な庭だと感激しました。

その椿の木は亡くなられた奥様のお母様が植えられた木で、
別の場所にあったものを今の場所に移植したものでした。

奥様はどうしても思い出のあるこの椿の木をご自分の庭に植えたいと強く望まれて、
この造園屋さんに依頼しました。

家を出るときと帰ってくるときにこの椿の木をみるとほっとするそうです。


こころから満足した庭を手に入れた方は、
本当にお幸せだとそのときそう思いました。


最近は、流行りもあり、
レンガやモルタル(コンクリート)仕上げのアプローチが多くなりました。

そのような庭もいいですが、
花の匂いや葉の紅葉冬の物寂しい風情など植物の恩恵をうけるお庭は、
無意識のうちに心が癒されるのではないでしょうか。

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