bV 今はない思い出の庭

私が幼いころに遊んでいた庭は、
今振り返ると今なら結構レトロで、すてきな庭だったと思います。

小さい頃は、
植えてあるソテツやトゲのあるピラカンサスの木が
どこかやぼったく感じていたものです。


その庭には、大きな椎の木と樫の木があり、
秋にはどんぐりや椎の実が下の芝生に落ちていました。

それを拾って遊んだり、
椎の実に関しては、炒って食べたりしていました。

私がはじめて芝生に出会ったのは、
自分の家の庭でした。

その芝生は、
道楽者の父が植えたものでゴルフの練習をするために穴まで作ってあり、
私もパターの真似をして遊んでいました。

家の裏は竹林で、そこへ回る裏路地まで芝生が張られ、
その裏路地から竹林へ目掛けてボールを飛ばしては、
子供である私にボールを拾わせていました。

宝探しの様で、楽しい探し物でした。

そして、時は過ぎ、ゴルフへの情熱も冷め、
庭を作り変えるときに、芝生はコンクリートに置き換わりました。

小さい頃に遊んだ芝生の庭は
手入れが行き届いたものではありませんでしたが、
日陰の部分には白いスミレが咲いていたり、
ありが巣を作っていたりとちょっとした自然が
身近に感じられる場所であったと記憶しています。


芝生をどうして植えないのかと尋ねると、
答えは「手入れがめんどくさい」でした。


芝生の手入れには、
髪と似ていて伸びたら切る・花や踏石をアクセサリーとして変化をもたせる・
元気がなくなればトリートメントの様に肥料を与えることが必要です。


芝生の庭が消えてから数年が立ち、
縁あって、芝生専門の会社に勤めることになりました。


芝生はいいものです。
お子様がいらっしゃるお宅に芝生を貼られるのでしたら、
平地だけにせず、マウンド(小山のようにもりあげて固めた土)に芝を貼ると、
庭に奥行きと遊び心がでて、お子様のよい遊び場になります。

お子様が成長された後には、
また平地に戻すことが容易にできるので自己流で芝を貼られてはいかがでしょうか。

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