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畦畔について。

ケイハンと聞くと、やった!“鶏飯”だ!
と思ってしまうのは、私ぐらいで、
畑の畔(あぜ)の事を畦畔(けいはん)と言うようです。

学生時代、草地の先生からこのような話を伺う事が出来ました・・・


昔の畑の畔は、

どこも芝(ノシバ)で芝で覆われていたそうです。

畦道にも芝が生えていたそうですが、

今は畦や畦道を歩いても全く見かけなくなったと仰ってました。

畦の芝は色々な使い道があったそうで、

・土手の成形維持

・土の雨水等による流亡防止




・大型雑草の侵入の予防




そして、なるほどと思ったのは、

土手の芝を、
鋤で切り芝のような状態で数枚切り取り、
取水口に積み上げたり除いたりして
取水弁、排水弁として使用していたそうです。

草が生えたら、手鎌でチョンチョンと跳ねていったり、
小さいうちに手でむしって芝地を維持していたそうです。



先生からその話を聞いた時、

昔の田園はなんてのどかなんだろう、
ジブリのアニメのようだったのかと勝手に思いを馳せておりました。


その後、
この有用な芝畦地を激変させるある農機具が世に生まれてきたそうです。

その名は“刈払機”

今では農家の皆様のマストアイテムで
かくいう、わたくしも何台も持っております。

このマシンの出現により、
土手の手入れが一気にできるようになり、
瞬く間に農家の皆様がこぞって使うようになりました。

便利な半面、
逆に草が大きくなった時に
たまに根元ごと刈り取れば良いという考えが広まり、
先生が気づいた時には畑から

“芝”

が消えていたそうです。


それから今まで、
畑の畔というものは、
カヤやススキの様な多年生のイネ科雑草が生える場所と言う
ありがたくない場所、
厄介な場所、
何てことない場所になってしまいました。



弊社は宮崎市内にありますが、
会社の裏手、道をはさんだスーパーの裏手には
まだまだ、田園地帯があり、
ある時、近所の農家のおじいちゃんがやってきました。

お話を伺うと、
畑の畔に植える芝を探しているとのことでしたので、
その時に在庫であぶれていた芝を値引きしてお渡ししたのが縁で
ご夫婦で足しげく通っていただけるようになりました。

先日、おばあちゃんがやってきて
畦の話になり、
畦を見せていただきました。

まずは、百聞は一見にしかずで、
見ていただきましょう。




野芝を使った畦
おじいちゃんおばあちゃんの農業に対する
誠実さが伝わりました。





上面のみに芝を植えて、
横面(縦面)は自然のままですが、
草も生えず上面が崩れないので問題が無いようです。



右が姫芝でのスロープ兼駐車場
左が粗放状態のスロープ





ハウス入口も芝を植えることによって、
石や水の浸入、ぬかるみを防いでいました。



用水路の際も芝が生えているので、
降雨時でも土壌流出せずに
水しか流れていきません。




ハウスの反対側は姫芝で、
チドメやハマスゲが混在していましたが、
全く問題なく共存していました。




芝地をきれいにしていると、
皆が口をそろえて言うのが、
補助金が出るのか?
という質問で、

おばあちゃん曰く、
補助金が出る出ないではなく、
畑を大切にしているかしていないか、ただそれだけ。
と仰っていました。

芝の活用法を勉強させていただき、
仕事に対する誠実な姿勢も教わり、
大変貴重な体験でした。

もうひとつ困ったことがあったとも・・・
近所のおじさんが自分の土手のついでにやっておいたよと
芝の土手にラウンドアップを振られた時は、
ギャフンとなったそうです。


雑草の土手の場合、
刈り草も多く処理も大変で、
また新たに雑草が侵入して、
終わりない悪循環状態になるそうですが、

芝地にすることで、
土手の刈り草も減り、年一回の刈り込みできれいに
維持できるそうです。溝の泥や石をさらう手間も
なくなり、雑草の侵入も防ぐので、
良いことだらけと言っておりました。


農家の皆さま、家庭菜園オーナーの皆さま、
一度挑戦してみてはいかがでしょうか?

その時は是非我が社の芝をご用命くださいませ!
と、
希望を乗せて。


おわり